米油とサラダ油、普段の料理やサラダ作りに欠かせない油ですが、実際にこの2つの油の違いは何なのでしょうか。
また、健康を意識する中で、どちらが体に良いのでしょうか。
米油はその名の通り、米から抽出される油であり、アジアを中心に古くから使用されています。
一方、サラダ油は主に大豆やひまわり、菜種などから抽出される油の総称を指します。
それぞれの特性や風味、さらには栄養成分や健康への効果が異なるため、日常の食事や料理にどのように取り入れるかが大きな鍵となります。
この記事では、米油とサラダ油の違いに着目し、それぞれの油が体にどのような影響を与えるのか詳しく解説します。
米油とサラダ油5つの違い
米油とサラダ油の5つの主な違いに焦点を当て、その特徴を詳しく解説します。
1. 原料
米油は、お米の外皮部分である糠(こぶ)から抽出される油です。これに対して、サラダ油は一般的な名称で、具体的な原料は製品によって異なり、大豆、菜種、ひまわりなどの種子から抽出されることが多いです。
サラダ油の名前は、多目的に使用できる油を指す場合が多く、製品のラベルを確認することで、具体的な原材料を知ることができます。
両者の原料の違いは、それぞれの風味や用途、栄養成分に影響を与えています。
2. 製造方法
米油は、お米の外皮、糠(こぶ)から油を抽出する過程で製造されます。この過程では、糠を圧搾または溶剤抽出法で油を取り出します。
一方、サラダ油は大豆や菜種、ひまわりなどの種子をまず清浄化し、その後圧搾または溶剤抽出法で油を取り出します。
得られた油はさらに精製されて不純物を取り除く工程が続きます。
米油とサラダ油の主な製造方法の違いは、使用する原材料に起因しているといえるでしょう。
3. 栄養素
米油は、お米の外皮である糠(こぶ)から抽出されるため、特有の栄養成分を含んでいます。特に、オリザノールという抗酸化成分が豊富で、悪玉コレステロールを低下させる効果があります。また、米油にはビタミンEも含まれており、強力な抗酸化作用があるため、アンチエイジング効果も期待できます。
一方、サラダ油は一般的に大豆、菜種、ひまわりなどの種子から製造されるため、その栄養成分は原材料により異なります。
大豆油はオメガ-6脂肪酸、ひまわり油はオメガ-6脂肪酸とビタミンEが豊富です。
菜種油はオメガ-3脂肪酸とオメガ-6脂肪酸のバランスが良いとされています。
簡単に言えば、米油はオリザノールとビタミンEが特徴で、サラダ油は原材料に依存した栄養成分が含まれるということです。
4. 含まれる成分・特徴
米油は、米の胚芽と糠から抽出される油で、主にオレイン酸、リノレン酸、パルミチン酸を含んでいます。これらの成分の中でも、特に抗酸化作用が高いオリザノールやビタミンEを豊富に含んでいることが特徴です。
そのため、健康や美容への効果が期待されるでしょう。
一方、サラダ油は主に大豆油、菜種油、ひまわり油、コーンオイルなどから製造されることが多く、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸などの不飽和脂肪酸を豊富に含んでいます。不飽和脂肪酸は、コレステロールの低下効果や心臓病の予防などの健康効果が期待できる成分のひとつです。
5. 適している調理
米油は高い煙点を持つため、天ぷらやフライなど揚げ物や高温での炒め物に特に適しています。滑らかな口当たりは、炒め物や焼き物にも良く合い、米油は多様な料理に幅広く活用できる油といえます。
サラダ油は、中立的な風味と軽い口当たりを持つため、おもに生食や冷菜に向いています。
サラダのドレッシングやマリネに最適で、食材の自然な味を引き立てます。
また、炒め物やソテーにも用いられることが多く、滑らかなテクスチャーは、ベーキングやマヨネーズの製造にも適しています。
ただし、高温調理には向かない場合があり、料理や用途に合わせて適切に使用すると良いでしょう。
米油とサラダ油|健康志向の方には米油がおすすめ
特に、ビタミンEやオリザノールといった抗酸化物質が豊富で、これらは老化の原因となる活性酸素を抑制する効果が期待できます。
また、心臓病の予防に有効な脂肪酸をバランス良く含んでいるため、健康維持や美容にも効果的です。
一方、カロリーの高いサラダ油を過度に摂取すると、体重増加の原因になります。
健康志向の方は、体の健康を考えると同時に、食材の栄養価や利点を重視することが多いはずです。
米油のような高い栄養価を持つ油を選ぶことで、より健康的なライフスタイルを実現することができるでしょう。
米油を選ぶ際の注意点
そのため、健康や美容を意識する方に人気がありますが、選ぶ際には以下の点に注意しましょう。
製造方法を確認する
米油を選ぶ際、製造方法に注意することは大切です。多くの米油は高温や化学溶剤を用いて抽出されるため、その過程で栄養価が低下したり、有害な物質が混入したりする可能性があります。
特に、ヘキサンという溶剤を使用して抽出される油には、残留するヘキサンが健康に悪影響を及ぼす恐れが指摘されています。
そのため、製造方法として「冷圧搾」や「無化学処理」を採用している商品を選ぶことで、より安全で栄養価の高い米油を選ぶことができます。
製造方法の明記されていない商品や、安価なものはその製造過程に疑問があるため、品質や安全性を確保するためにも、適切な製造方法で作られた米油を選ぶことをおすすめします。
こだわりがある場合は原料産地と容器を確認する
原料産地によっては、農薬や化学肥料の使用が多い場所や、環境汚染が懸念されるエリアで栽培されている可能性があります。米油の品質や安全性に影響を及ぼす可能性があるため、信頼性のある産地やオーガニック認証を受けたものを選ぶことが望ましいです。
また、容器についても注意が必要です。
米油は酸化しやすく、光や酸素の影響を受けやすいため、透明なボトルよりも暗色のボトルや遮光性のある容器に入っているものをおすすめします。
プラスチック容器の場合、油と反応して有害物質が溶け出すリスクが考えられます。
ガラスボトルや質の良い容器を選ぶことで、米油の鮮度や品質を維持し、健康にも配慮した選択ができるでしょう。
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まとめ
米油はお米の糠から抽出され、オリザノールやビタミンEが豊富で、高温調理に適しているのに対して、サラダ油は大豆や菜種などの種子から作られ、成分は原材料に依存します。また、米油はビタミンEやオリザノールが豊富なため、健康や美容に良いのが特徴です。
しかし、選ぶ際は製造方法、原料産地、容器に注意が必要といえます。
特に、冷圧搾やオーガニック認証、ガラスボトル入りの米油がおすすめです。
サラダ油は高カロリーで栄養素も米油と比較すると少ないため、健康志向の方には米油がおすすめといえるでしょう。
ぜひ、みなさんの食生活に米油を取り入れてみてくださいね。