パンを日常的に摂取している人は多いでしょう。
手軽に食べることができるので、バタバタしている朝や忙しい昼についつい食べてしまいがちです。
普段何気なく食べているパンですが、体に悪いと言われることが多くあります。
そこで、この記事ではパンが体に悪いと言われる理由と体に与える悪影響について説明していきます。
専門的な内容が含まれますが、分かりやすく解説していきますので、ぜひ毎日の食生活の参考にしてみてください。
パンが体に悪いと言われる理由
その主な理由は「グルテンが含まれているから」です。
パンにはグルテンというたんぱく質の一種が含まれています。
グルテンはパン、シリアル、パスタ、クッキー、ケーキなどの多くの食品の材料として使用されている成分です。
あらゆる食材に含まれているグルテンですが、体にさまざまな悪影響を及ぼします。
どのような影響を及ぼすのか、次で説明していきます。
グルテンが体に及ぼす3つの影響
ここでは、主に3つの影響を解説していきます。
1. 血糖値を急上昇させる
グルテンは小麦製品に多く含まれており、小麦製品は炭水化物で成り立っています。炭水化物は、消化されると単糖類(特にブドウ糖)に分解される物質です。
これが血流に吸収されて血糖値を上昇させます。
小麦製品は通常、多くの炭水化物を含んでいるため、食べると糖が急速に体内に取り込まれます。
そのため、グルテンを多く含んでいる小麦製品は血糖値を急上昇させるといえるでしょう。
2. 腸内環境を乱す
グルテンは消化されにくいため、腸の粘膜の中に貼り付いて異物となります。その異物が腸内環境を乱す原因です。
また、グルテンは2つの主要なタンパク質から構成されています。
これらのタンパク質は、非常に複雑な構造を持っているため、消化されにくくなる原因でもあります。
3. 依存性があり、肥満につながる
グルテンには、グリアドルフィンというオピオイド効果をもつタンパクを含んでいます。オピオイド効果は、脳において快楽や報酬感を引き起こす神経伝達物質として働く物質です。
グリアドルフィンはオピオイド受容体に結合し、快感をもたらすといわれています。
この快感が食欲を増進し、グルテンを摂取し続ける要因でしょう。
参照:小麦(グルテン)が体に及ぼす悪影響
パンが体に悪いは嘘?パンの栄養素
ですが、一概にパンが体に悪いかというと、そうではありません。
パンの栄養価は、原材料と製法に依存します。
全粒粉パンは食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富で、栄養価が高いです。
一方、白パンは食物繊維が少なく栄養価が低いため、健康的な食事を選択する際にはパンの種類を考慮し、バランスの取れた食事を心掛けることが重要です。
どうしてもパンを食べたい方に!健康志向なパンの種類
以下に、どうしてもパンが食べたい方へおすすめのパンの種類を解説していきます。
ぜひ、食生活に取り入れてみてください。
米粉パン
米粉パンの主要な特徴は、小麦粉ではなく、米粉を主成分として使用することです。米粉パンはグルテンを含まないため、グルテンによる体への悪影響を避けることができます。
ビタミンやミネラルが含まれており、特にビタミンB群とミネラルが含まれています。
これらの栄養素は体の正常な機能をサポートするため、おすすめです。
全粒粉・ライ麦パン
全粒粉パンは、小麦を使用しますが小麦の外皮、胚芽、胚乳を全て含む全粒小麦粉が主成分です。豊富な食物繊維を含むため、腸の健康をサポートし、便秘を緩和、血糖値の上昇を緩和します。
また、ライ麦パンは、ライ麦粉が主成分です。
ライ麦は、小麦とは異なる穀物で、独自の風味と食感を持っています。
また、ライ麦パンも食物繊維が豊富です。
ビタミンB群やミネラルが含まれているため健康に良い影響を及ぼすといえるでしょう。
無添加のパン
無添加のパンは、通常、小麦粉、水、塩、酵母の基本的な材料で作られます。これらの材料は自然でシンプルであり、化学的な添加物が含まれていません。
合成添加物が含まれないため、健康志向の人々に好まれるパンです。
パンが食べたいけど健康にも気遣いたい方におすすめといえるでしょう。
パンで体調不良になった方にはグルテンフリーがおすすめ
そのため、1度グルテンフリーを試してみることをおすすめします。
最近では、多くのスーパーマーケットやカフェでもグルテンフリーの食品やメニューを提供しています。
そのため、グルテンフリーの食事は比較的簡単に取り入れることができるといえるでしょう。
少しでも気になる方は、ぜひ取り入れてみてください。
グルテンフリー専門店「avan渋谷本店」
中でも一番人気は“米粉のチュロス”。
いろいろなフレーバーがある米粉のチュロスは、どれも絶品です。
メニューはすべて完全グルテンフリーなので、小麦アレルギーの方やグルテンフリー生活を取り入れている方にもおすすめです。
ぜひお気軽にお立ち寄りください。
まとめ
パンにはグルテンというたんぱく質の一種が含まれており、悪影響を及ぼす原因となります。血糖値を急上昇させたり、腸内環境を悪化させたりするだけでなく、依存性があるため毎日摂取している人も多いでしょう。
体に悪影響を及ぼすパンですが、原材料と製法によっては栄養価が高い健康志向なパンもあるため、パンを食べたいけど健康にも気遣いたい方はグルテンを含んでいないパンを選択することが重要です。
また、パンを食べて体調不良になった経験がある方もグルテンを含んでいない食品を摂取するグルテンフリーを取り入れてみましょう。
健康に気遣いながら、好きなものを食べることで健やかな体と心を手に入れましょう。